2014年08月24日

秋口はオムツ外しにはいい時期ですね

 徐々に朝夕に涼しさを感じられる時期となってきました。これくらいの時期になると家を締め切らなくても過ごせますし、おもらしをしたままのパンツで多少放っておいても冷えたり、風邪を引いたりすることは無いので、オムツを外すにはとてもいい時期になってきました。

 オムツを外す際には、

⓪ まずはトイレやおまるを「好きな場所」にしておきます(※強引にトイレットトレーニングをするとトイレに連れていかれること自体を嫌がるようになってしまうので注意です)。好きなグッズを置いたり、お水を流すのを好きにしておいてもいいでしょう。

@ ポポちゃん人形やメルちゃん人形を使って、トイレの実演をします。
 (1)人形がトイレ(おまる)で上手にトイレができたことを褒める実演
 (2)トイレの股間を濡らして、失敗してしまったことを「残念…次はトイレでしてね」という。
 (3)再び、人形がトイレ(おまる)で上手にトイレができたことを褒める実演
 
 

注:上記、メルちゃんのトイレはトイレ単体です。


A 大好きな飲物を用意して、いつもより多めに水分を取らせます。「そろそろかな?」と思ったら、@で実演をした後に、トイレに誘います。その時には「イヤー」と言っても、「じゃあ、お人形さんと行ってこようかな」「良くできたねー、お人形さん」等と言ったあとに、15分間隔くらいで誘ってみましょう。

B おしっこが出たら、たくさん褒めましょう。1回目は特にとっておきのおもちゃを始めて渡す機会にぶつけても構いません。

 特別支援学校に通うお子さんで、おまるを使う生活年齢を通り越しているお子さんはまずはトイレを好きになることから始めましょう。その上で、小麦粉を使ったウンチの模型を使って取り組むと、模型をそのままトイレに流すことができます。

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2014年08月18日

性教育サイトをリニューアルしました

今日まで夏季休暇を頂き、明日からは教員免許更新講習で埼玉大学や山梨大学に通います。

さて、夏季休暇と言っても毎年テーマを決めて個人研究をちょっとずつ進めるようにしているのですが、昨年の特別支援教育における認知学習教材のオープンリソース化に引き続き、今年は性教育教材のオープンリソース化に取り組んでいました。

35教材を取り揃え、サイトマップも一新しました。内容は特別支援学校で使用することを想定した、非常に具体的なものを多く取り揃えています。ぜひ、ご覧いただき、忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。


seikyouiku.JPG


ここで、問題となってくるのが性教育の教材であるけれども、具体的な内容になればなるほどWEB上のコンプライアンス(法令順守)の問題が出てきます。具体的には「児童ポルノ禁止改定法」となりますが、『自らの性的好奇心を満たす目的』ではなく、『性教育教材としての目的であること』の明記が必要であるということで、この点には非常に気をつけて作成を行ってきました。
児童ポルノ禁止法の改正法について更に詳しくは以下の通り。

―以下、引用と補足―

規制対象:
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀(でん)部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」

 尚、漫画/アニメ/CGなどのコンテンツに関しては表現の自由を侵害する可能性があることから対象外となっている。


―引用と補足終わり―

具体的な性教育教材を作れば作るほど、上記の法令との関連性を丁寧に見て行かなければいけないと感じた今回の教材作成でした。また、法令ではないですがgoogleポリシーのコンプライアンス違反には引っかかってしまい、サイトの収益を得続けることが困難になってしまいました。googleはこんな風に回答しているんですね。

―以下、引用―

「Googleでは、児童への性的虐待に対して厳粛な対応を行っており、これらの違法なコンテンツをGoogle製品で表示しないように取り組んでいます。この取組みは困難な課題であり、完璧に対応できているとはいえませんが、Googleでは、コンテンツや検索キーワードの識別精度の向上を始め、アルゴリズムの改善に常に注力しています」 Googleプロダクトフォーラムより


―引用終わり―

googleには不服を申し立てましたが、『完璧に対応はできていない』の一文に巻き込まれてしまいました。

兎にも角にも、七生養護学校事件以来、急ブレーキのかかってしまっていた性教育の分野。小さいながらも一石を投じるものとなり、困っている子どもたちに届くことを、そして、その延長としてその子の将来が明るく生き生きとすることを心から願っています。

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2014年08月17日

いつか恋する君のために

 夏休み終盤を迎えて、性教育の資料作りも架橋を迎えています。性教育の資料の最後には「好きな人ができたら…」という教材を入れようと最初から決めていて、どんなものにしようかな…と悩んでいたのですが、手順表や動画では無いけれども、一つ大好きな詩を載せさせて頂くことにしました。今日はそれを紹介するエントリとしたいと思います。

―以下、全文―

いつか きみたちが こいをしたら あいてのことを たいせつに たいせつに してほしいとおもいます。
これは てじゅんひょうや どうがではないけれども すてきな 詩があるので 「好きな人ができたら」
として のせて おきます。

『 祝 婚 歌 』(しゅくこんか) 吉野 弘

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい


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2014年08月12日

「死にたい」ということばについて

 何だかバタバタとしていて、久しぶりに更新したらこのタイトルかよ…といった感じですが。私自身を振り返ると中学生、高校生の時にやたら「死にたい」願望が強かった…というか、この言葉にすべてを集約させていたところがあったように思います。最近はめっきり思わないようになりましたが。

 さて、

・「死にたい」
・「死ね」
・「むかつく」
・「ビミョー」

 など、やや黒い言葉が並びますが、これらのことばは本来的には自分自身の感情をもっと豊かなことばで彩って表現ができるのにも関わらず、これらのことばに集約されていかれやすい言葉のように思います。簡単に言えば使いやすい言葉。少し専門的に言えば仕事量少なくして使えてしまうことばです。

 例えば「死にたい」一つとってみても

★「死にたい」
 @… とても恥ずかしかった。
 A… 思うようにいかなかった。
 B… とても落ち込んでいる。
 C… とても疲れている。
 D…………

 @〜Dどの感情を感じたとしても「死にたい」とういことばに落とし込まれてしまう。じゃあ、@〜Dの様に自分の気持ちを説明できるようになればいいじゃん!という話になるのですが、その様に自分自身の気持ちを説明するのは、「死にたい」などの発するのに仕事量を少なくしてできてしまう言葉に比べて、仕事量が多く(面倒くさく)なってしまうので、なかなかそういった方向に流れにくかったりします。

 なので、ミソは仕事量は多い(面倒)だけれども、たくさんのことばで自分自身の感情を伝える、表現すること励ましてくれる環境づくりをしていくことにあります。

 「話を聞いてもらって楽になった」とか「話をしたらすっきりした」とかという現象がありますが、あれは一人ではなかなか自分の気持ちを言語化することができないけれども、他人が聴いてくれることによって自分の気持ちを言語化することができるということなのだと思います。

 今は面と向かって話す以外にもSNSなどを使って自分の気持ちを言語化できるので、それに救われている人も少なくないのでしょうね(これは私も含めてですが)。

 現在、レジリエンスの本を読んでいますが、この分野でも自分の気持ちの言語かは大切なものとして位置づけられています。

 日頃の子どもとの接し方として、『一人ではなかなか自分の気持ちを言語化することができないけれども、他人が聴いてくれることによって自分の気持ちを言語化することができる』ということを再度大切にしていけるといいな…と最近は考えています。

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2014年08月02日

埼特研での発表を終えました

 埼玉県特別支援教育研究協議会での発表を終えました。光栄なことにもう4回程発表をさせて頂いているので、「前の発表も見ましたよ」なんて言って頂けたりして嬉しいやら恥ずかしいやら…といった感じですが、夏に色々な人に出会い、仲良くなれるこの会はとても貴重です。…とはいっても、そろそろ次世代に少しずつ譲っていくべき仕事だよなぁ…とも思っているので、今回は所属校のホープの先生にお手伝いを頂き、素敵な研究発表をしてくることができました。「障がいが有ってもすてきな恋愛ができるようになるといいよね」「いずれは結婚もできるといいよね」なんて展望を共有できたのもとても良かったです。

 さて、夏なので一つ、映画を紹介します。以前にも紹介をしたことがある「くちづけ」です。うーやんとマコちゃんは一見はたから見ると危なっかしい恋をしていきますが、周りの人のサポートを受けながら素敵な恋をすることができていたんじゃないかなぁ…なんて新しい視点でみることができるかもしれないなぁ…なんて自分自身、思いました。ituneストアでダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
(表示は2000円になっていますが、レンタルは500円です。)


 昨日、日常生活部会で意見交換をさせていただいた先生方、ぜひ引き続きたくさんの意見交換をさせてください。昨日は大変ありがとうございました(^-^)

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2014年07月20日

「性教育の手引き」を読んでいます

Twitterの方では少しずつつぶやいていましたが、今日はこれを読み込んでいます。

「性教育の手引き(盲ろう養護学校編)」東京都教育委員会 平成17年3月http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/shidou/sei_text/text_m.pdf

 平成15年の七生養護学校事件を受けて、東京都教育委員会が「性教育」としてどこまでが適切で、どこからが「行き過ぎ」なのかをまとめたという経緯の有るものなので、興味深く読んでいます。この事件に置いて特別支援学校における性教育はクローズアップされましたが、性教育がオープンに扱われるようになったかというとそうではなくて、「扱いにくいもの」として認識された部分もあったように思います。「性教育の手引き」においても基本的に一斉指導に置いては『学習指導要領上位置づけられていないことまでは教えない』というスタンスで書かれています。

 ただ、将来の明るく生き生きとした生活の実現や性的な自立という観点からすると、一概には言えずに、日常生活学習の中で個別にもう少し踏み込む必要がある場合もあると感じています。

 なので、この「性教育の手引き」との距離感を意識しながら、もう少し踏み込む必要のある子どもたちにとっての教材を作って、いつでもWEB上でリーチできるようにしていけるといいのかな?と思っています。

 例えば、手引きの中ではコンドームの使用の仕方までは教える必要はないとされているところを、性行為をする際のコンドームの着用の仕方までは学習指導要領上は×とされているのですが、誰もがもつ性的な欲求を果たす自慰行為を行う為の「もの」と「回数」の指定の材料として使用する際には日常生活指導の範疇に入ってきてもおかしくないだろうと思うのです。

 どこまで介入するかは、その子の将来がいきいきするかとか自立的になるかというところで判断するのでしょうけれど、距離感難しいな…と思いながら「性教育の手引き」を読み進めています。

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2014年07月05日

黒板や冷蔵庫に貼りつけるプールの有り無し伝達カード

 プールの時期。多くのお子さんにとってプールが有るか、無いかは大きな関心事です。

 そこで、○か×かでシンプルにプールの有無を伝えるカードを作成しました。印刷して、背中合わせに1枚としてラミネートをかけ、マグネットシールを四隅にくっつけると黒板や冷蔵庫、スチールのロッカーに貼りつくプールの○×伝達カードになります。ひっくり返すだけで毎日使用することができるのでとても便利です。

プリント頒布サイト
桑ぴょんの特別支援教育マラソン プリント編
http://kuwapyon.main.jp/nitijyouseikatu.html#14.7.5

 プレゼンテーション1.jpg


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日常生活動作に「価値づけ」をする

洋服の畳み、歯みがきで歯をピカピカ、持ち物の整理整頓、靴を揃えて置く、シャツの裾をズボンの中に入れる…など、日常生活の中で必要な動作についてのエントリです。

これらの動作は特に特別支援学校小学部では毎日、繰り返し、繰り返し指導するものなのですが、なかなか身についていかない印象の事柄でもあります。

先生「ガミガミ」

子ども「何でそんな面倒くさいことをしなきゃいけないのー」

といった感じで。日常生活に必要な動作を指導していくにあたって、一つ認識をして置かなければいけないことがあります。それは、「日常生活に必要な動作で、特に所作や目に見えない清潔にかかわるものは子どもにとっては動機づけが低い」ということです。例えば、箸の持ち方や外から帰ってきたら手を洗うという類のことについては、子どもにとってはその行為に内包される意味合い(「変な持ち方で箸を扱うことは恥ずかしい」とか「手にはばい菌が付いていて、それが体調を崩す原因になる」とか)の理解は難しく、面倒くさいだけで価値が見出しにくいです。なので、なかなか自発的な行動につながっていかない。

そこで、行動への「価値づけ」が必要になってきます。

「それってすごいことなんだよ」

「それってかっこいいね」

口頭で褒めるだけで効果があるお子さんにはそれでもいいのですが、そうでないお子さんには、「評価していることがその子に伝わる方法」で伝えていく必要があります。

私の学級ではピカピカのお立ち台を作成中です。「それ、いいね!」を担任の先生が見つけると、その子は朝の会や帰りの会でピカピカの(巧技台のまわりをラメシールでデコレーションしてあります)お立ち台に乗って褒められるという簡単な仕組みの取り組みです。でも、「価値づけ」としては効果大です。

自分で価値を見出すことがまだまだ難しいお子さんには、目に見えて分かるように「価値づけの場面」を設定していくことを今、模索しています。

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2014年06月22日

アプリ「DropTalk_HD」の「スケジュール機能」を試してみました

 この週末はiPadの設定を少しずつ進めています。

 その中で試しているのがDropTalkのスケジュール機能。5月にDropTalk HD 2.0になってから新しく加わった機能です。使い方はいたって簡単でした。

@「新規キャンパスの追加」を押すと今までの「コミュニケーション」キャンバスの他に「スケジュールキャンバス」が作成できるようになっています。
スライド1.JPG


A文字を入力して、空白部をタップするとアイコンを埋め込むことができます。
スライド2.JPG


B終わったスケジュールをタップするとスモークがかかって終わったことが分かります。
スライド3.JPG


Cもちろん保存可能。
スライド4.JPG


 時計が読めるお子さんにとっては時計の表示がある予定表になるといいな…とも思うのですが、例えば文字のところに「10:30:体育」と埋め込めば、時間の問題も解決でしょうか。タイマーが必要なお子さんはiPhoneでタイマー表示しながら使うといいかもしれません。でも、タイマー機能が実装されるといいなぁ…。

 単発のイベントで使うスケジュールというよりは日々の日課のスケジュールを入れておいて、繰り返し使っていくという使い方にはこのスケジュール機能の追加はとてもいいなぁ…と思いました。

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2014年06月17日

『プリント教材編』が賞を頂けることになりました

本日、姉妹サイト「桑ぴょんの特別支援教育マラソン3.0プリント教材編」が平成26年度 第30回 学習デジタル教材コンクール『日本児童教育振興財団賞』を受賞しました。

平成26年度 第30回 学習デジタル教材コンクール受賞者発表
http://bit.ly/1uAqggR

附属特別支援学校を異動する時に、附属に残してくる子どもたちとお母ちゃんたちに遠くからでも応援しているよ!と届くものを何とか作り続けたい…という一心で作り始めた当該サイトですが、異動してからも応援し続けてくださった附属の皆様、また現職場の暖かな同僚と保護者の皆様のお陰様で受賞という形を得させていただくことができました。

子どもたちへの想いから出発したサイトですが、少しずつ広がりを見せて「担任をさせて頂いている学級だけではなく、地域、日本全体を包括的に支援していく」という、自分自身の特別支援学校に勤務する教員の職責について、当該サイトを作成する中で教えてもらってきた気がしています。

この賞を今まで支えてくださったすべての子どもたちと母ちゃん、父ちゃんたちに捧げますm(_ _)m

桑ぴょん

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