2015年10月17日

「壁」ということばについて

歳を取るごとにいろいろなことばの意味合いやその背景にある概念を説明してしたり、伝承したりしなければいけない場面も増えてきています。その中でも、1つ大切だと思っているのが「壁」ということばの説明です。

特別支援教育の分野において「壁」ということばは「取り除くもの」として扱われることが多い印象があります。「バリアー」と等質なことばとして使われることが多いからでしょうか。

○ 人権上の壁を取り除く
○ 物的環境上の壁を取り除く
○ 認知特性から生じる壁を取り除く
などなど。



一方、「壁」を乗り越えることによって成長するという考えも聞きます。大人でいえば、ちょっとできなそうな仕事を乗り越えることによって1つ仕事の仕方を覚えていく、というような。この意味合いでの「壁」は「課題」に近い捉えでしょうか。

○ マラソンで1q5分の壁を練習の末に乗り越えた
○ 勇気を出して話しかけることによって、対人関係上の壁を乗り越えた
○ 一緒にスポーツに取り組むことによって言語上の壁を乗り越えた
などなど。

ちょっと頑張って、何かを乗り越えることによって得られることがある。それは確かにそうなのです。

この2つを分けて考えないと「壁は取り払うべきだ」と「壁は成長を促すには必要だ」という2極化した論争になってしまいます。不必要な生活苦を生むような壁(バリア)は取り除くのが良いし、頑張れば乗り越えることができて、それによって成長が見込まれる壁(課題)は、「ちょっと頑張れば乗り越えられる」という環境づくりをした上で設定をするのがいい。

ことばにすれば簡単に理解できるようなことなのですが、ちょっとしたことによって指導者間の価値観がズレることってわりと多いんだよな…と思っています。

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posted by 桑ぴょん at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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