2015年06月20日

「教室の外に引っ張り出して叱る」ということについて

このところの虐待・体罰に関する報道や、昨日、Facebookで回ってきた以下のリンクなどから色々と考えさせられることがあって、特別支援学校での日常を頭の中でグルグル…とさせています。

「切れる」だけは我慢して欲しい。
http://fami-lab.com/archives/918

障害者虐待防止法や障害者差別解消法などの法整備が進み、法的には障害のある人の尊厳や権利、もっと身近な所でいえば「安全」が保障されていく中で、なかなか変わらない現場。その中でちょっと気になっていることを。

以下、フィクションとして。

これは色々な特別支援学校でですが、子どもが言うことを聞かない時に、まるで凧でも引くかのようにあっという間に子どもが外に引っ張り出されて指導が始まることがあります。(特に自閉スペクトラム症の子が多い印象)大人も子どもも

「あっ、あの子、ひどく怒られるな」

と分かりながらも、

「言うこと聞かなかったからね」

と。そして、5分後に帰ってくる泣きじゃくる子どもと、やたら優しい先生(スッキリしたのと、叱った罪悪感からか…。)。

僕も若い頃はさもありなんと思っていたけれど、落ち着いて考えてみれば、自分自身、人生の中で教室外にすごい勢いで引っ張り出されて、叱責されたことなんて、ない。もちろん、大人になってからも。でも、こうやって教室の外に引っ張り出されちゃう子たちはかなり頻繁に教室の外に引っ張り出されている。こういうことって、明らかに差別だし、とても体罰に近いよな…と思うのです。小学校なら外に引っ張り出されないけれど、特別支援学校だと外に引っ張り出されちゃうの?と。

そもそも、納得して、次の行動が変わるのが良いのに、教室の外に引っ張り出されて、叱責されて、次の行動が変わるのなら、それは「恐怖」とか「ストレス」に裏打ちされて学習されたものになる訳で。そんなのが連なって学校生活が形成されたら、いつか子どもの心は壊れるし、「恐怖」や「ストレス」が原動力になって主体性なんて育つ訳もなく。その怖い先生がいなくなったら行動が復帰するか、あるいは在る程度心が壊れて、ひたすら指示を待つ人に育つかでしょう?それなら一層のこと、その先生とは接触しない方が良かったのでは?と思ってしまいます。

「この子は何度言われても堪えないから」

…って、人間、心なんてだれも視ることはできないし、自分自身だって記憶の落とし方によっては記憶が脳幹の奥に沈み込んで、それが原因で自律神経失調症やうつが発現することも有るわけで。

なかなか変わらない「叱ることも大切」のマジックフレーズに支えられた、教員『が』切れてしまう問題。

納得してもらうためには、「叱る」の他にどんな方法や作戦が考えられるか?と、みんなが思いを馳せられるようになると良いのに。

以上、具体的な対象をもたぬフィクションとして。

でも、なかなか変わらない現場への苛立ちを少し含んで。

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posted by 桑ぴょん at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 指導・支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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